起業してみたいけどアイデアがないという方がいます。
アイデアがなければ起業するのは無理なのでしょうか?
そんなことはありません。
そもそもどのような起業をイメージしてそういうことをおっしゃっているのでしょう。
事業計画を書いて、借り入れをして場所を作って・・・そんな大きな起業を最初からするのは無謀です。
また世間では起業塾や起業本や起業のテキストなどが、流行っているようですし、起業コンサルのような方々も大活躍されているようです。
ただ、50代60代女性が小さく起業してみようかなと考えたときに、果たしてそういうものが必要でしょうか?
これまでの色々な方々を見てきて思うことですが、完璧な起業などありません。
また、形が完成したら起業しようという姿勢で学んでいても、いつまで経っても始めることができません。
ずいぶん前から、『起業したいと思ったら、最初は小さく始めてみること』をお勧めしています。
そうすれば本当に必要なのは起業するためのアイデアではなく、小さな起業を続けるためのアイデアだということが分かります。
誰も失敗はしたくない、だから起業塾や起業本で学びたくなる
いずれ大きな起業家になる野望を持つことも悪いことではありません。
一度起業したら絶対失敗したくない!と言うのも分からないでもありません。
だから50代60代女性がお勤めしている時から、小さな起業・個人事業を始める前に、知識を増やすのも全然悪いことではありません。
多くの女性は真面目に勉強されていますし、しっかり上を目指そうとする努力家です。
でもネットで見かける起業に関する本などを紹介している記事を見て感じることがあります。
確かに本ではいろんなノウハウを紹介してあるとは思うのです。
でもそれは税金が、開業届が、資金が・・・といったノウハウであったり、実例でこんなお仕事の方はこんなふうに成功されたと紹介してあるだけです。
起業に関するものすごいアイデアが載っているわけではありませんし、あったとしてもそれは他人の起業に関するアイデアです。
小さな起業で一番肝心なことは、自分が何を仕事にしたいのかと言うことです。
そして何で仕事をしていくのかは、自分が決めることなのです。
人から学ぶことではありません。
それがない段階で、起業塾や起業本で学んでも肝心なことは学べません。
だからとりあえずでもいいので、まずは小さく何かを始めながら学ぶことを薦めています。
ずいぶん前に読んだ本で、私自身がやってきたことに近かったものを載せておきます。
1万円起業の本:好きなことを追求しているうちにそれが仕事になっていったという実例が載っています。
どういう思いで、それを提供し取り組んできたのか、結局本質の部分はこれなのです
それをこれから説明していきます。
小さな起業で個人事業という世界に触れることから始めてみよう
私自身、勤めていたときには『起業』という言葉すら考えておりませんでした。
また転職しながら、ずっと勤めていた身でしたので、自分でお仕事をしていくなど思いもしませんでした。
『起業』の『き』の字すらも考えたことがなかったので、そこにどんな人がいるのか、どんな世界なのか興味もなければ想像もしませんでした。
お金を得るには勤めるしかなく、その世界しか知りませんでした。
周りに起業する人もいなかったので当然と言えば当然でした。
あ、開業していた人がものすごく身近に一人いました。
ですが、あまりにも身近すぎて他人事でしたし、興味もなかったのであれが『起業』だなんて意識したこともありませんでした。
それがある時、唐突に開業することとなり、カルチャー講師なども経験し、多くの個人自業の方々と知り合うようになったのです。
そこで初めて、こんな世界があったのか、今までいた世界がどんなに狭かったのだろうかと、カルチャーショックを受けました。
そんな私でしたので、今お勤めされている方で起業されたことの無い方が、どんな感じなのかは分かります。
周りの方々に『小さく起業してみようかな?』なんてお話しできますか?
きっと周りは反対するでしょう。
(もしかしたら最近では珍しくないかもしれないので、興味を持ってお話を聞いてくれる方もいらっしゃるかもしれませんが…)
でも、その方達も小さな起業をしたことがないのなら、所詮同じ世界しか知らない人たちです。
そこで何をお話ししても、何も前には進まないのです。
だからこそ、まずは一人ででも小さく起業して個人事業の世界に触れてみることをお勧めします。
小さな起業の第一歩、何を仕事にしたいのかを追求!そこでアイデアを絞り出す
私自身は『自分がやりたいこと』に対して、真っ正直です。
人にどう思われようとも気にしません。
『やりたい!』と思ったら、何も考えずにとにかく前に進んでいます。
そして同時に『やりたいことで元もとってやる』と思った時は、そういう行動をしてきました。
そこで自分で、どうしたらこれで稼げるのかアイデアを絞り出すのです。
やりたいこと全てがお金になるとは思いませんし、それで稼ぐのも稼がないのも自由です。
まずは『本当に自分のやりたいこと』
心が求めるもの。
気持ちが動かされるもの。
これを常日頃から正しくキャッチしていきましょう。
『やりたいことが見つからない』という人がいますが、そういう人が求めているものが、『お金になるようなやりたいこと』であったりします。
それでは心の底からやりたいことが見つからないのは当然です。
起業するのに稼げることから求めても、見つかるはずもない
小さく起業したいけど、アイデアもなければやりたいことも見つからないという人は、まずは自分と向き合うことが大切です。
本当にやりたいことが無いという人などいないと思うのです。
そういう人が探し求めているのは『稼げるようなやりたいこと』になっていないでしょうか?
最初から、そんな狭い枠の中で探すのはやめましょう。
そういう人は無意識に【やりたいことは稼げることでなければならない】という前提条件をつけていることがあります。
それを取っ払って、まずはやりたいことを正直にキャッチしていきましょう。
それを仕事にするかしないかは二の次です。
私も数年前からようやく実現できている『着物生活』はやりたいことですが、それは仕事にしたいことではありません。
ボディアートについては、興味がなかったのに知人に誘われ、ハマってしまったことでした。
ただ、やりたかったのは子ども相手のボディアートなので、マネタイズの部分は別のところで構築していました。
やり方はいくらでもあるのです。
なので、まずは自分のやりたいこと!
これに自分自身の力で巡り会うことです。
それを実現させるためにアイデアを出すのです。
多くの方は順番が逆になっています。
起業のアイデアより、まずは資格をとって協会講師やセラピストから始めてみては?
起業したいけどアイデアがないという人にオススメなのが、何か興味のあることで資格を取ってみることです。
これなら、アイデアも不要です。
資格によってはすでに活躍されている先輩方がいらっしゃいますので、多くのことを学べます。
先輩方の活動を見ていけば、小さく起業していくことのハードルも下がります。
私も最初は、勤めているところで使いたいと思って取った資格が起業の始まりでした。
ただ取りたい、やりたい、教えたい!それだけで取得したので、当時はそれで起業するなど思いもしませんでしたが…。
でも当時お勤めしながら、お休みの日にイベントを手伝ったり、勉強会に参加していました。
先輩方のセミナーを手伝ったり、お話しするだけでも勉強になりました。
普段がフルタイムのブラックな職場でしたので、休日はヘトヘトです。
それでもやりたいことでなので、学べることが楽しかったのを覚えています。
後から考えると、お勤めしながら小さな起業の準備をしていたのです。
ただ、本当に毎日のお勤めが過酷でしたので、よくやっていたなと思います。
継続できたのも、やはりそれが『本当に心からやりたいこと・好きなこと』だったからでしょう。
やはり小さく起業するのも容易ではありません。現実は大変なのです。
だから結局『お金になりそうな好きなこと』『稼げそうなやりたいこと』では続きません。
最後の最後までやり通せるのは、【絶対に自分が誰になんと言われようともやりたいこと!】
これに尽きます。
自宅からひとりで小さな起業を始めてみよう
まずは自宅で、自宅にあるもので、小さな起業を実行していきましょう。
最初からお金をかける必要はありません。
必要最低限のものは要るでしょうけど、そこは自分でアイデアを出して、実現させていきましょう。
よく形から入るのが重要と説く方もいますが、仕事によってはそうは思いません。
写真もプロに撮ってもらうのも大事なのですが、あまり作りすぎたり、過剰にキラキラするより、等身大の方が結局長く続きます。
【自分にとって正しいかどうかを自分の頭で考える】
それが小さな起業では最も大切なことかも知れません。
いろんな常識・非常識がありますが、自分の場合はどうするのが良いのかをいつも考える必要があります。
人から勧められるまま、言われるままという受け身では小さな起業は前に進みません。
特に個人事業を始めると、これまで出会えなかった人たちと出会います。
そこには様々な方々がいますし、いろんな会社も関わってくるかも知れません。
ひとり起業はひとり社長です。
自分が舵を取らなければなりません。
そういうことを含めて、やはり実際に経験することから学べることが最大の学びになります。
とにかく起業するなら、まずは自宅から(私の場合は実家からでしたが・・・)小さく始めていきましょう。
小さな起業は学ぶより実行すること、それが最大の学びになる
とにかく起業を学ぶのではなく、やりたいことで小さく起業していきながら学ぶことです。
そうすると何が足りないのか、何が必要なのか、実際に何をしなければならないのかが見えてきます。
机上の勉強では見えてこなかった問題がリアルに出てきます。
自分のアイデアでそれを乗り越えて行かなければなりません。
問題をひとつひとつクリアしていくことが一番の勉強になります。
本や人の話では分からなかったことを学べるのです。
小さな起業を実行すること、これ以上の学びはありません。
人の話はどこまで聞いても人の話です。
自分の場合に当てはまることばかりではありません。
自分の場合はどうやりたいか、どうやるのが最適なのか、それを考えるのは机上の勉強より楽しいものです。
そしてこの小さな起業を続けるための過程で、様々なアイデアを出していきましょう。
本当に必要なのは起業するためのアイデアではなく、小さな起業を続けるためのアイデアです!
シェアオフィスやレンタルオフィスから小さな起業を始めてみよう
自宅が使えない、実家も使えないという人は、今は良い時代ですよね。
シェアオフィスやレンタルオフィスから始めたらいいのではないでしょうか?
仕事によってはそんな場所すら不要なものもあるでしょう。
例えばカルチャー講師なら、職場はカルチャです。
イベント出店から始めるのなら、職場はイベント会場です。
とにかく、やりたいことを形にしたり、実行していくためにどうしたら良いのかを『自分の頭』で考えましょう。
アイデアが試される時です。
自分の状況でどうしたらいいか?
自分の置かれた環境で何ができるのか?
自分には何ができるのか?
自分にとってのベストは何か?
答えが出なくても、そうやって自分を追い込んで追い込んで追い詰めたら、ポロッとアイデアが出てくるものなのです。
本当に心の底から情熱を傾けられるかどうかは体験しなければ分からない
小さな起業を実際に始めてみることを勧めているのは、それが本当に心の底から情熱を傾けられるものなのかを体験してほしいからです。
やってみたら、思ったのと違っていたということもあるでしょう。
あ、なんか違ったということもあるでしょう。
その逆で、面白くてどんどんハマることもあるでしょう。
方向性が違った、自分に合わなかった、求めているものとは違った・・・
そういうことも実際にやってみたからこそ分かることです。
小さく始めた起業ならいつでも方向転換できます。
そうやって、目標が定まったり、明確になったり、自分のもっとやりたいことが分かったりしていくものです。
人生は、経験しなければ分からないことばかりです。
実際にやってみなければ分からないことばかりです。
失敗も成功も関係ありません。
そこから学ぶことが本当に大切なことです。
たとえ自宅から始めた小さな起業も、実際にやらなければ分からないことがたくさんあります。
自分が心の底から情熱を傾けられることなのかも、そこで初めて分かるでしょう。
人生は一度きりです。
ぜひとも、やりたいことを実現させていく準備に取り掛かって参りましょう。
◆パソコン苦手な50代60代女性の小さな起業を応援しています。
50代60代女性が資格を生かして、これまでの経験を生かして何か始めたいと思った時、多くの方の困った!が苦手なパソコンやスマホを使っての作業ではないでしょうか?
個人事業やひとり起業を始めると、多くの作業をこなす必要があります。
◆ブログ ◆メール、あるいはLINE公式メルマガ ◆ステップメール
◆フェイスブック ◆インスタグラム ◆ツイッター ◆動画 ◆決済
ブログひとつ始めるにも、スマホのアプリを使うにしても、どうやったら良いのか分からない。
あるいは、パソコンが触れたとしても 分からないことが多すぎて、作業が止まってばかり。
自分で調べて動画の説明を見ても 本を買って文章の説明を見ても・・・ よく分からない上、気が遠くなるほど作業に時間がかかっている。
そんな貴女はいっそのこと・・・