『起業』と言うと大げさなので、あまり使いたくはないのですが・・・
50代60代で個人事業を始めると言うことは、どんな小さな規模でも一応起業です。
ただ最初は副業・手に職・お小遣い稼ぎくらいの方がしっくりくるかも知れません。
そしてその最初の一歩は大きく分けると二つに分かれます。
自分が主役になるパターンと、誰かを主役にするパターンです。
具体的に言うと、自分が主役になるパターンは…
- 資格を取得して教室
- 講座を開く(認定資格を提供)
- 技術を身につけて人に提供する(サロン系)
- 好きな事、興味のあることをとことん極めてる…など
そしてもうひとつの誰かを主役にするパターンは…
- 興味のある分野の講師を招いてセミナーを開催する
- 人を集めてイベントなど催しを開催する…など
場の提供、例えば貸し会場として自宅サロンの一部を提供するなども、後者のパターンでしょう。
両方ができる人もいますし、どちらかと言うと主役の方が良いという人もいます。
自分が主役になるより、誰かを主役として立てて、セミナーを開催する方が良いという人もいるでしょう。
苦手な部分をお互いに補い、上手に役割分担すれば良い
人には向き不向きがありますので、どちらかに偏るのは仕方ありません。
むしろ自分で宣伝する事が下手な講師は、宣伝してくれる人と組む方が手取りっ早いと思います。
ただ、甘えてはいけません。
自分で宣伝するより、呼ばれる方が楽に決まっています。
呼ばれるということはその人が集客してくれるということです。
呼ばれる方もこれには最大限の敬意を払い、せめて自分でもお客様を一人でも呼んでいこうとい気持ちを見せたいものです。
イベントに出たい人は、イベントの主催者に敬意を払い、せめて自分でもお客様を呼ぶ努力をしたいものです。
手作り品を販売したい人は、ショッピングサイトやモールを利用するでしょう。
ですが自分でも宣伝する努力をしたいものです。
それは逆の立場の方も同じです。
個人事業・小さな起業・副業・お小遣い稼ぎを考えると、多くの方は自分が主役になることを考えます。
ただ、ちょっとでも逆の立場を経験しておくと、さらに視野が広がります。
足りない部分、欠けてた気遣い、足りなかった努力、周りへの配慮、そう、いろいろな物事が見えてきます。
それはもちろん逆の立場の方も同じです。
両方経験したから分かったこと
講師として生徒を育てる経験をしていた時に、生徒が実際に体験する機会を作るためにカフェイベントを始めました。
その後、いろいろな場所で、様々な機会で、大小様々なイベントを開催してきました。
また自分のやりたいことで、人が笑顔になると言う嬉しい体験をしたくて、様々なイベントにも出てきました。
自分が主役の時もあれば、人を主役にして舞台を支える役に回る時もありました。
そこで様々な方々にお出会いし、やはり両方を経験した人、経験できる人、そう言う人は視野が広いと感じました。
一方の側にいては、見えなかった事が見えてくるのは当然です。
私はできれば両方を経験されることをお勧めします。
そして上手に役割分担した後は、お互い相手に敬意を払いましょう。
必要な時だけ利用して終わり…ではなく、逆の立場の苦労も知って、ご縁は大切にしたいものです。
良いご縁は、さらに良いご縁を呼び込みます。
自分の才能を活かしましょう
私は皆それぞれに才能や得意なことをお持ちだと思っています。
何も持ってない人はおりません。
自分はダメだと思わずに、自分の性格や特徴を自分の立場でなく、外側から見直してみましょう。
例えば私は自分のことを『器用貧乏で何も続かない人間だ』と否定的に捉えてきました。
好奇心は旺盛で、知りたいと思ったら、資格を取ったり、勉強したり、興味のあることにはハマります。
ただ、技術を磨いて磨いて、職人レベルにまでは極めた事がありません。
ちょっとかじるとある程度までは出来るようになります。
結構ハマっている時は徹底的にやるので一定レベルまでは行きます。
ただそれではいつまでも平均的なところまでなので、その道で有名になるまでは頑張った事がありません。
そして飽きるのも早いのです。
すぐまた次の好奇心が頭を出してきます。
それでもある時、この特徴が欠点ではなく才能だと気づきました。
器用貧乏という才能の活かし方
自分で飽き性なのを才能というのもなんですが…
飽き性と言っても、徹底的にハマるので、ある程度までは行きます。
ボディアートは全国に本当の職人レベルの方がいます。
私はそれを目指したわけではありません。
子ども相手に喜んでもらえるイベンターで良かったのです。
そしてそれに使うあるツールを全国販売してきました。
一応ボディアートにハマったおかげで、ホームページを作るようになり、それを教えるようになり、今では仕事の一部にもなっています。
ショップサイトを運営していたおかげで、アナリティクスなどのデータをある程度見れるようになりました。
またもっと以前はカルチャー講師をしていたおかげで、活動に必要な勉強会やセミナーを講師向けに開催していました。
イベントなどを開催したのも、いろんな種類の講師との出会いを経験しました。
一つのことを職人レベルにまではしませんでしたが、その周辺のことまでできたのは、好奇心と器用貧乏のおかげです。
主役と脇役に立場を常に経験してきましたし、好奇心と飽き性のおかげであれこれ経験してきた事が、今の仕事の役に立っています。
様々な経験から本質を見抜く目が養われた
飽き性で器用貧乏であれこれ経験した事で、本質がわかるようになりました。
いろんな経験があったから、様々な方々のお仕事の本質が分かります。
そしてそれが、ふさわしいサポートに繋がっています。
たとえば、人をプロデュースすることだったり、人の見せ方を考えることであったり
人を紹介する(繋ぐ)ことだったり、またいろんな講師が活躍する場を作ることだったり
多種多様なイベントを主催することだったり
サポートをする時は一つのこと、一つのパターンに当てはめません。
100人いれば100通りのサポートを考えます。
それが出来るのも、これまでに様々なことを経験してきたからです。
飽き性なおかげで様々な体験をし、また器用貧乏のおかげでとことん頑張ったらさっさと次の興味のあることをして…
これはもう一種の才能なのだと思うことにしました。
一つのことを追求するのも良いし、あれこれやるのも良い
ただし、あれこれやると言っても、中途半端に手を出して辞めていたのでは、何にも身につきません。
ある程度頑張ってスキルアップして、人様に提供してお金をいただけて、ご満足していただけるくらいのレベルまでは頑張らなくては何も得られるものはありません。
さて、小さな起業・個人事業・副業・お小遣い稼ぎを考えた時に二つのパターンがあると言いました。
- 自分が主役になるパターン
- 誰かを主役にするパターン
できればどちらも経験して、相手の苦労や立場を分かり、敬意を払えるようになっていて欲しいのです。
その上で、自分はどちらが向いているかを考えましょう。
案外、器用貧乏な人は誰かを主役にするのに必要な才能を備えているかも知れません。
人と人を繋いだり、学びを提供したり、場を作ったりということは、広い視野を持てなければできません。
全体が見渡せる立ち位置にいるから、いろんなアイデアを出せるのです。
1つの事を極めている職人さんや、自分が主役の立ち位置しか経験していなければ、全体は分からないでしょう
器用貧乏で好奇心旺盛な人は、自分が楽しいことを大切にしていきましょう。
自分がやりたいことに人を巻き込んだり
好きなこと興味があることを人に紹介したり
さらにもっと楽しんでもらえることを企画したり
やりたいと思ったことは行動に移し、実行してみたらその先には必ず経験したという実績が貯まります。
それが個人事業として仕事になるかどうかは分かりません。
ただ最初から、お金になるかならないか、仕事になるかならないか、そんな価値観で判断していては自分の本質を見失いかねません。
行動しないうちから保障された仕事(収入)を求めるなら、個人事業などは諦めてるか、ライスワークとしての収入は確保しつつ、副業として自分の才能を発揮できるステージを自分で作っていきましょう。
そしてどこかで必ず利益を出そう!そう頑張って仕事に繋げていきましょう。
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